役割が高まるトレーサビリティと計測器に関して
日本の農作物や海産物の安全性は、かつては世界一との評価を受けていました。
しかし、近年はその評価が揺らいでいる事実があります。
賞味期限の改竄や産地偽装の問題が相次いだことで、消費者の信頼は地に堕ちたと言っても過言ではありません。
それらの不安を取り除いてくれるのが、トレーサビリティではないでしょうか。
同システムが注目されたきっかけとして、牛肉のBSE問題があります。
安全性の高い物販経路を構築するには、計測器の充実が必要不可欠になりました。
東日本大震災以降の放射能汚染もそうですが、安全性が担保されることで売り上げが回復するきっかけにもなるはずです。
流通業界においてはトレーサビリティがなくてはならない存在ですし、これからも導入する企業や団体は増えるのではないでしょうか。
世界に日本の農作物や海産物をPRするチャンスです。
トレーサビリティによる計測器の基準
計測器は、正確でなければいけません。
なぜなら、その機器で計測した値で様々なことを判断することになるからです。
例えば、水量であったり、電力量であったり、粒径であったりします。
これらの値が正しく計測できない場合、水が溢れてしまったり、無駄な電力を消費してしまったり、顧客が求める製品を生産することができなかったりしてしまいます。
そうすると、自分たちも困りますし、顧客も困ってしまいます。
ですので、計測器が正しい値を示していることを証明してもらうことが重要です。
そこで重要なのがトレーサビリティです。
JISでは、計測器の基準器が存在します。
その基準器で校正されているということは、国家の基準に合っているということの証明になり、正しい計測がされているということが言えます。
ですので、トレーサビリティにより、計測が正確であることを証明してもらうことが重要です。
ISO9001取得には計測器のトレーサビリティ
品質管理についてのISO9001を取得する中で、計測器のトレーサビリティが取れるようにしておくことが必要です。
ただ単に計測器を所有していて、それを使っているだけでは役に立ちません。
その計測器が校正されており、また、その校正については第三者機関においてトレーサビリティが取れるように校正がされていることが必要となります。
また、製造に使われた機器も把握できるようにしておくことが必要です。
万が一、品質不具合が発生した際に、トレーサビリティが取れているようにして置き、機器に問題がないことが前提で進められるようにするために、しっかりと構成されたものを使用することが望ましい状況です。
そのようにしっかりと管理がいき通っていてこそ、認められてISO9001の認証を通ることが出来て、取得することが出来ます。
そのように、管理をするようにしましょう。
