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トレーサビリティが重要視される計測器

食品偽装問題など、消費者に対する責任が問われる問題がクローズアップされることが多い世の中ですが、その中で注目を浴びているのがトレーサビリティです。
これは、食品や製品の安全を保証するために、製造、栽培方法などを明確に記載し、消費者の手に渡ってから廃棄されるまでのルートなどを正確に記録し保管するもので、「追跡可能性」という意味で用いられることもあります。
これにより、製品の製造過程や食品の加工工程を詳しく知ることができ、消費者は安心して製品を購入、使用することができます。
また、食品のみでなく様々な調査に用いられる計測器にもトレーサビリティが用いられ、精度の高さや計測数値の正確さを証明するのに役立っています。
調査で使用する計測器には計測値が正確で正しいものであることが必須であり、証明書の発行などにも関わってくるため重要となってきます。
よって、計測器が正しい工程で製造され、厳しいチェックを合格して製造されていることが重要であり、そのためにもトレーサビリティは大切であると考えられます。



トレーサビリティ(追跡可能性)と計測器の関わり

日本の製造業の発展に大きく寄与したのが、日本の計測器メーカーの品質、精度の高さです。
計測器というと、基本的なもので製造現場には欠かせないものとして、ダイヤルゲージ、マイクロメータやノギス等があります。
製品の長さ、厚さ、平坦度 などを1/100ミリから1/1000ミリ単位で計測する機器です。
日本国内の標準は、殆どが指定サイズの1/1000ミリ以内となっており、これは精度の高い機器で測定しないと成し遂げられない品質です。
その品質を維持するために欠かせないのが計測器の定期的な校正です。
日常時の校正はマスター-ゲージ(その測定結果が正しいかどうか比較測定するための標準となるもの)を使用し行います。
例えば、現場で使用している機器で製品とマスターゲージの測定結果が異なった場合、その機器には狂いが出ているということになります。
製造現場では日々、そうやって校正を行いますが、その校正結果を保証するには、マスタ-ゲージの定期的な、国内あるいは国外の標準に沿った専門業者の校正証明書が必要になります。
通常、1年に1回行い、マスターゲージが正しいという証明書を取得することで、トレーサビリティを証明することができます。



計測器をトレーサビリティに適合させる

製品を作ってもしっかりとした基準で測定をしないといけません。
基準にはトレーサビリティが適合されるのが望ましいので、校正はしっかりと行いたいです。
校正を行うのはもちろん大切なのですが、計測器の使用方法も大切です。
計測は毎回同じように測るようにして測り方の誤差をなくすことは求められます。
また、計測器の保管はホコリをかぶらないところに保管をしたり、倒れたり落としたりしないところへ保管をすることも大切です。
さらには、定期的にメンテナンスをしてあげることも大切です。
メンテナンスはそれぞれの計測器によって異なりますが、軽くふいてあげるなどすれば大丈夫です。
メンテナンスの方法が分からなければ、製造元に確認をするなどすることです。
メンテナンスをしっかり行って校正をしながら計測を行っていれば、安定した製品を作ることができます。

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